7月頃の早生桃(わせ)を皮切りに、様々な品種の桃が旬を迎えています。
ところで、皆さんは硬い桃と軟らかい桃、どちらが好きですか?
山梨県や福島県では、硬い桃を好む人が多いようです。
提供:ウェザーニューズ
ウェザーニューズが調査を行ったところ、全体の71%がソフトモモを好んでいることがわかりました。都道府県別でも「やわらかい桃」が大半を占めています。
しかし、桃の生産量上位2県である山梨県と福島県だけは、「硬い桃」を好む人が多数派となりました。その理由を福島県観光物産交流協会に尋ねると、次のような答えが返ってきた。
はっきりとはわかりませんが、福島は硬い品種が多いことと、産地で新鮮な桃が手に入りやすいからではないでしょうか。桃は新鮮であればあるほど硬いので、生で食べることが多いのかもしれません。
早生から晩生にかけて果肉が硬くなる傾向がある
桃は品種によって旬が短く、長くても10日から20日程度である。そのため、さまざまな品種の桃を早生から晩生へとリレーしていくことで、7月から9月までおいしい桃を楽しめるのです」と後藤さんは言います。
桃は見た目が似ていても、品種によって甘さや食感が大きく異なる。
特に、果肉の硬さは好みが分かれるところ。一般的に早生品種は柔らかく、晩生品種は固い傾向があります。
皮がスルッと剥けて果汁が溢れるほど柔らかい品種や、リンゴのようにシャキシャキとした硬い品種もあり、実に様々な個性がある。
桃は大きく分けて、白鳳型、白桃型、黄桃型に分けられます。
提供:ウェザーニューズ
主な品種ごとに、甘さと果肉の硬さをグラフにしてもらいました。
桃は大きく分けて、ピンク色や白色をした白鳳・白桃系と、黄色をした黄桃系の2種類に分類されます。
白鳳は早生品種で果肉が柔らかいものが多く、黄桃は晩生品種で果肉が比較的しっかりしたものが多い。
硬い桃は未熟で甘くないと思っている人が多いようです。硬い桃は未熟で甘くないと思われがちですが、「オドロキ」などは完熟しても硬く、甘みがあります。
また、「ゴールデンピーチ」など、1週間ほど追熟させると、硬いながらもしっかりとした食感になり、マンゴーのような香りを放つ品種もあるんですよ。
それぞれの桃の特徴に合わせて、お好みの桃をお選びください。
桃は扱いにくい果物なので、指で持つのではなく、手のひらで持ち、指は支える程度にするとよいでしょう。
特に寝かせて甘くする品種は、押してしまうと傷んでしまい、おいしくなる前にダメになってしまうことがあるので注意しましょう。
まだまだ暑い日が続きますが、お気に入りの桃を選んで、この季節をおいしくいただきましょう。